Art & Story

名言、格言の文字や言葉の美しさと味わいをかみしめてみる

背景の写真によっては、読む人というか見る人にとって何物にも代えがたい名品になる

林火山。あまりにも有名で、改めて説明するまでもない言葉ですね。戦国時代の名将、武田信玄が旗印に掲げていたことで知られていますが、元は紀元前500年頃の中国・春秋時代の武将で軍事思想家だった孫子(孫武)が表した兵法書『孫子』に記されている言葉です。兵法書『孫子』は、後にフランス皇帝ナポレオンも愛読していたといわれ、中国や日本だけでなく世界的にも有名な兵法書です。

風林火山は「疾如風、徐如林、侵略如火、不動如山」(はやきこと風のごとし、しずかなること林のごとし、しんやくすること火のごとし、うごかざること山のごとし)から取られた通称で、旗印にしただけに何とも言えない味わいがあります。文字だけでもデザイン性に優れています。雑誌の1ページを絵画や写真だけでなく、文字だけでも表現できるのではないでしょうか。もちろん、ポスターとして部屋の一隅を飾ってもいいですね。

文字としては何の変哲もなくても、その言葉には深い意味のある「名言」を多く残した人物としては『老人と海』『武器よさらば』『日はまた昇る』などの名作を残したアーネスト・ヘ ミングウェイがよく知られています。

「心の底からやりたいと思わないなら、やめておけ」
「人生について書きたいなら。まず生きなくてはならない」

などなど、よく知られた、そして味わいの深い名言をいくつも残しています。彼の小説は映画になったものも多いのですが、スペイン内戦にも積極的に関わったりしたその人生というか、生き方があったればこそ、その言葉の重みが増しています。

名言というものは、シチュエーションによっては嫌味になってしまうこともありますが、その言葉の背景や、文字の背景となっている写真などによっては、読む人というか見る人にとっては何物にも代えがたい名品になることでしょう。文字や言葉の美しさと味わいをかみしめてみてください。

文:有澤 隆

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