夏はやっぱりビーチサイド。紺碧の海とどこまでも澄んだ青い空に挟まれた白い砂浜は、誰もが憧れる日常を忘れるリゾートとして世界的に高い人気を集めています。
そんなビーチのなかでも、真っ先に思い浮かぶのはやっぱりハワイではないでしょうか。ゆったりと流れる時間に身を任せていると、砂浜に打ち寄せる波もどことなくゆるやか。ただ寝転がっているだけで幸せを感じられるワイキキをはじめ、美しいサンセットを満喫できるビーチがいくつもあります。またビッグウェーブが来ることで有名なノースショアなど、サーフィンが楽しめるビーチは世界中のサーファーの憧れです。
ハワイは太平洋のほぼ中ほどにありますが、大西洋に目を向けるとカナリア諸島もリゾートとして人気があり、大西洋のハワイとも呼ばれるほど、ビーチもよく知られています。スペイン領ではあるものの、位置的にはアフリカ大陸の北西部沖にあるので、モロッコからも近く、地図で見るとアフリカの一部のようです。ちなみにカナリアという名称は小鳥のカナリアではなく、ラテン語の犬に由来するそうです。
ヨーロッパにはほかにも有名ビーチがいくつもありますが、そのなかでは何といっても南フランスのコートダジュールが人気ナンバーワンといっていいでしょう。マルセイユに近いトゥーロンからイタリアとの国境あたりまでの海岸沿いを指しますが、映画祭で有名なカンヌや、文字通り紺碧の空と海が美しいニース、さらには世界で二番目に小さな国であるモナコ王国など世界中のセレブが集まることでも知られています。とにかく一度は訪れたいリゾートではないでしょうか。
アメリカに目を転じると、マイアミが挙げられます。なぜか白のイメージが強いビーチ周辺にはさまざまなリゾート施設があり、大人から子供まで楽しむことができます。
そしてさらに南のブラジルにも美しいビーチがたくさんあります。なかでもブラジル第二の都市リオデジャネイロの南東部に位置するコパカバーナは全長4キロメートルに及ぶ弓型の白浜で世界的なリゾートになっています。そこに隣接しているイパネマビーチもよく知られていて、ボサノバの名曲『イパネマの娘』にインスピレーションを与えたことでも有名です。
日本のビーチとはひと味もふた味も違う世界的リゾートのビーチ。楽しみ方もいろいろ。実際に訪れなくても、写真の世界でもたっぷり楽しむことができそうです。
文:有澤 隆