Art & Story

さまざまな角度から鑑賞して楽しめるのがエッフェル塔

界有数の観光名所がいくつもあるフランスのパリで、ひと際有名なのがエッフェル塔ではないでしょうか。パリを訪れたことがある人なら一度は見たことがあるに違いありません。エッフェル塔を訪れる人は年間600万人を超えているそうで、フランスの有名観光地への来訪者数でも5本の指に入るとか。

そんなエッフェル塔ですが、建造された目的は当時の世界一の高さを誇る建造物を建設することにありました。パリで開催された第4回万国博覧会に合わせてフランス革命100周年の1889年に完成しましたが、当時は無線通信がようやく始められた頃で、ラジオもまだありませんでしたから、東京タワーのように電波塔としての目的で作られた訳ではありません。


また、その頃の高層建築物といえば教会の尖塔がほとんどで石造建築でしたから、鉄骨で作られたエッフェル塔はまさしく奇抜な外観で、あまり評判はよくなかったようです。『女の一生』などで知られるモーパッサンなどは、エッフェル塔を見なくて済む場所ということで1階にあるレストランに通い、そこから意味はよくわからないながら「エッフェル塔が嫌いならエッフェル塔に行け」という言葉まで生まれたそうです。

そんなエッフェル塔ですが、その外観を愛でる気持ちは東京タワーを見慣れた日本人には格別なものがあるかもしれません。エッフェル塔を訪れたことがない人でも、というより訪れたことがないからこそ、写真などを通してさまざまな角度からエッフェル塔を鑑賞する楽しみを覚えるのではないでしょうか。
パリ市街のアクセントのように遠景として映えるエッフェル塔、間近に下から見上げるエッフェル塔、シャン・ド・マルス公園から望む正面のエッフェル塔などなど。その日の天候や時間帯、あるいは心模様で、いろいろなエッフェル塔が楽しめそうです。

 

文:有澤 隆

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